医科・歯科クリニックのホームページでは、医療広告ガイドラインを意識するあまり「何を書いていいのか分からない」「無難だが集患や広報に活かせていない」という状態に陥りがちです。
一方で、SEOを意識しすぎると、知らないうちに広告規制に抵触するリスクもあります。
本記事では、医療広告ガイドラインを前提に、表現・構造・SEOの観点からホームページを確認できるチェックリストを、よくあるNG例とともに解説します。
制作前・リニューアル前・現状見直しの判断材料としてご活用ください。
医療広告ガイドラインの基本的な考え方や、なぜホームページも規制対象になるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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医療広告ガイドライン対応|クリニックのホームページSEOチェックリスト【NG例付き】
医科・歯科クリニックのホームページでは、医療広告ガイドラインを意識するあまり「何を書いていいのか分からない」「無難だが集患や広報に活かせていない」という状態に陥りがちです。 一方で、SEOを意識しすぎ ...
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\ まずは今のホームページが「大丈夫か」確認しませんか? /
クリニックのホームページは、知らないうちに広告違反になっているケースが少なくありません。まずは現状をチェック。
目次
このチェックリストの使い方
- 各項目を「はい/いいえ」で確認してください
- 3項目以上当てはまった場合は要注意です
- 制作前・リニューアル前・既存HPの見直しに使えます
Check 01
医療広告ガイドライン基本チェック(表現・内容)
比較・最上級表現を使っていないか
チェック項目
- 「No.1」「日本一」「最高」「トップクラス」などを使っていない
- 他院と比較して優れている印象を与えていない
よくあるNG例
- 「地域で選ばれるNo.1クリニック」
- 「○○治療においてトップクラスの実績」
- 「最高水準の医療を提供」
なぜNG?
事実であっても、他の医療機関と比較して優良である旨の広告は比較優良広告として原則禁止されています。
OKの考え方
- 客観的な制度・指定・事実のみを淡々と記載
- 「○○指定医療機関」「○○連携医療機関」など
制度上の事実表現にとどめる
効果・結果を断定する表現がないか
チェック項目
- 「必ず」「確実に」「絶対」などの断定表現がない
- 治療結果を保証するような書き方をしていない
よくあるNG例
- 「短期間で必ず改善します」
- 「この治療で症状がなくなります」
- 「安全で効果の高い治療です」
なぜNG?
医療は個人差が大きく、結果を断定・保証する表現は虚偽・誇大広告に該当する可能性があります。
OKの考え方
- 一般的な治療目的・考え方として説明する
- 「診察の上で判断されます」「個人差があります」と明示する
患者の体験談・感想を広告目的で載せていないか
チェック項目
- 患者の主観的な感想を紹介していない
- 「患者様の声」「喜びの声」を掲載していない
よくあるNG例
- 「痛みがなくなって本当に助かりました」
- 「もっと早く来ればよかったです」
- Google口コミを引用して掲載している
なぜNG?
患者の体験談は、内容にかかわらず原則広告不可です。
第三者が自主的に投稿した口コミそのものは広告ではありませんが、自院ホームページへの転載はNGになるケースが多い点に注意が必要です。
写真・イラストで効果を暗示していないか
チェック項目
- ビフォーアフター写真を掲載していない
- 回復・改善を強く連想させる画像を使っていない
よくあるNG例
- 治療前後を並べた写真
- 症状が消えるイメージ図
- 元気になる様子を強調したイラスト
なぜNG?
視覚的表現も広告とみなされ、効果を誤認させる恐れがあるため誇大広告に該当します。
Check 02
SEO・構造面チェック(制作会社が見落としやすいポイント)
「作っただけで終わってしまう理由」や「集客につながらない構造」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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見出し・タイトルが煽り表現になっていないか
チェック項目
- h1・h2・h3に刺激的な表現を使っていない
- SEOを意識しすぎて強い言葉を使っていない
よくあるNG例
- 「知らないと危険な○○治療」
- 「今すぐ受診すべき症状とは」
- 「おすすめの最新治療法」
なぜNG?
文脈全体で受診を不当に誘引する表現は誇大広告と判断される可能性があります。
診療内容ページが「効果訴求」中心になっていないか
チェック項目
- 治療のメリットばかりを強調していない
- リスク・注意点の記載が極端に少なくない
よくあるNG例
- メリットのみ列挙している
- 注意点が極端に小さく書かれている
- リスク説明が別ページに飛ばされている
なぜNG?
患者に不利な情報を意図的に見えにくくする構成は、誇大広告と判断される可能性があります。
URL・内部要素にNG表現が含まれていないか
チェック項目
- URLに「best」「no1」などが含まれていない
- 画像ファイル名・alt属性が適切である
よくあるNG例
- /best-treatment/
- no1_implant.jpg
なぜNG?
URLや画像も広告表現とみなされ、暗示的な表現でもNGになる可能性があります。
Check 03
集患・広報・地域連携チェック("広告を避けすぎて何も伝わらない"状態になっていないか)
診療案内以外の情報発信が極端に少なくないか
チェック項目
- 診療案内ページしか存在しない
- ブログ・コラムがほぼ更新されていない
よくあるNG例
- 更新内容が「休診のお知らせ」のみ
- 数年前の記事がそのまま放置されている
問題点
広告違反ではありませんが、SEO評価されにくく、検索で見つからない状態になります。
地域連携・地域活動を一切発信していない
チェック項目
- 他医療機関・介護施設との連携を掲載していない
- 健康教室・講演・地域活動を発信していない
よくあるNG例
- 実施しているがホームページでは未掲載
OKの考え方
- 実施事実を淡々と記載
- 成果・効果を誇張しない
- 写真は活動記録として控えめに使用
医療安全・相談体制の説明が不足していないか
チェック項目
- 医療安全への取り組みが曖昧
- 相談・苦情対応窓口の説明がない
よくあるNG例
- 「安心・安全を心がけています」の一文のみ
問題点
医療安全・相談体制は広告可能事項として明確に認められている情報です。
チェック結果の目安
- 0〜2項目:大きな問題はなさそう
- 3〜6項目:部分的な改善余地あり
- 7項目以上:広告リスク・SEO機会損失の可能性が高い
※ これはあくまで簡易診断です。
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医療広告を守りながら、集患・広報につなげたい方へ
「医療広告ガイドラインを守りたい」「でも、集患や地域への情報発信もしたい」「制作会社任せにするのは不安」そのようなクリニック様向けに、医療広告・SEO前提でのホームページ改善・制作を行っています。
まずは、今のホームページの状態を把握するところから始めてみてください。
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※医療をはじめとするヘルスケア領域のインターネット上の情報は、誤った情報や不十分な設計がユーザーの判断に大きな影響を与えるため、広告ガイドラインや各種法的規制、さらにGoogleが重視するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点から、特に厳しく評価されています。
まとめ|医療広告ガイドラインは「制約」ではなく「設計条件」
医療広告ガイドラインは、ホームページ活用を制限するためのものではなく、患者の適切な選択を支えるための「設計条件」です。
本記事では、比較表現や断定表現、体験談、画像表現といった広告リスクだけでなく、SEO構造や地域連携・広報の機会損失まで含めて確認できるチェックリストを紹介しました。
自己判断では見落としやすい点も多いため、制作や改修を進める前に一度立ち止まり、広告規制とSEOの両面から現状を整理することが、無駄のないホームページ運用につながります。
弊社では、ヘルスケア業界向けのデジタルマーケティング支援をおこなっております。
そして、自社製品・サービスや事業フェーズに適したホームページ作成、SEO対策、MEO対策、リスティング広告運用代行について丁寧にアドバイスします。効果的な施策を目指している方は、ぜひ一度ご相談ください。
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